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 今日は初めて海氷上に出た。
 気象隊員は毎年観測の一環で海氷上に雪尺(ゆきじゃく)を設置している。
 氷の上に竹竿を差して、雪面からの上の竿の長さを週1回測ることで、海氷上の積雪量の変化を計測する。
 海氷が安定してからでないと設置はできないのだが、今日はまずは状況を調べに行こうということで4人で出かけた。
 岸からほんの500mほど沖合いに出ただけで景色は一変する。
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今日のお仕事
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 昭和基地の中にはたくさん旗が立っている。
 そのほとんどは道路沿いにあって、道標というよりは除雪の目印のためのもの。
 重機で除雪をする際に、道を外れないためのものだ。
 越冬が始まって、昨シーズンから立っている旗のうち折れているものや竿だけしか残っていないものなどを撤去して整備をした。
 ところが先日のブリザードで、整備した旗が折れてしまった所があったので、今日改めて点検に回った。
 写真のように同じ方向に向かってお辞儀をしている旗をあちこちで見つけた。
 一定方向から強風が吹いたためだ。
 そういった旗を見つけるたびにトラックを停めて新しい旗と取り替えた。
 本格的に雪が積もり始める前にやっておかなければ、来シーズンの除雪の妨げになる。
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南極教室終了!
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 札幌市立大倉山小学校と昭和基地を結ぶ南極教室が無事終わった。
 時間をかけて隊員の仲間達と作ってきた成果はまずまず。
 札幌からの反応もよかったし、何にせよひとつの仕事を大勢の隊員でやりとげた達成感もある。
 昭和基地と南極の紹介から始まり、基地の外からのレポート、クイズコーナー、質問コーナー、私へのインタビューコーナーと進み、終了。
 45分の予定で44分30秒で終わり、進行もうまく行ったと思う。
 少し不手際があったが、それはお愛嬌ということで、次回の反省材料としたい。
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 風呂上りに通路棟の窓から外を覗いてみると氷山が夕日に照らされてきれいだった。
 晴れてる日だと海氷も氷山も大陸も茜色に染まるのだけど、今日は雲があるために一部の氷山だけがオレンジ色に染まっていた。
 部屋に戻り、カメラを持って急いで外に出る。
 ほんの数分の違いで氷山は色あせていた。
こうと知っていたら、風呂上りにのんびりと体重を量って体脂肪率を気になんぞしなければよかった。
それでも夕日の沈む方向の空がきれいだったので、気象棟の裏の丘の上に立ってみた。
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いろんなことが起こるなあ
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 一昨日は結局終日暴風雪が吹き荒れ、2月としては記録的な風となった。
 越冬後始めての外出禁止令も発令され、外に出ることもできず、建物を揺さぶる風の音に耳を傾けていた。
 写真に見えている黄色い部分は通路なのだが、そこに立つと上下に吹き抜ける風で、ジェット機の轟音のような凄まじい音が響いていた。
 昭和基地ではブリザードをA~Cの3ランクに分けている。風の強さ、視程、継続時間によって分かれているが、一昨日のブリザードはA級ブリザード。通称Aブリ。
 これも2月としてはめずらしい。
 ブリがやみ、昨日の午前中に外出制限が解除されて外に出てみると、建物の壁がはがれたり、車のガラスが破れたり、アンテナが倒壊するなど結構な被害が出ていた。
 降雪量は多くはなかったので吹き溜まりはそれほど発達しなかったものの、まだ気温高めのため、風で運ばれてきた雪は湿って重たく、北海道の春先のドカ雪を思い出した。

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ブリザード
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 昨日の午前中までは青空が広がっていのだが、昼ころから雲が広がりはじめ、夕方には風が強まってきた。
 夜には雪も交じって吹雪となり、今朝4時に外出注意令が発令された。
 視界はそれほど悪くはないのだが、風が強い。
 昼の時点で風速30m/秒を超え、時々35m/を記録しているようだ。
 こんな日は屋内作業に徹することになり、午前中だけで随分とパソコン作業がはかどった。
 本格的なブリザードのシーズンはこれから。もっともっと猛り狂った南極と接することになるだろう。
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南極教室
 今朝は早起きして南極教室のリハーサルを行なった。
 南極教室というのは、国立極地研究所の広報活動の一環で、衛星回線を使って日本の小中高校と 昭和基地をテレビ会議システムで結び、双方向でやりとりを通して南極観測を広く子どもたちに知ってもらおうというものだ。
 50次隊では1年間で約30回予定されているが、その第一弾を来週行う。
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初出荷
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 昭和基地ではわずかながら野菜を作っている。
 まさか南極に畑を作るわけにもいかず、人工的に光と栄養を与えての栽培だ。
 越冬隊内には様々な生活係があるが、その中に農協係というのがあって、野菜栽培を担当している。
 昨日、農協からレタスの初出荷があった。
 光の関係か、品種の関係かわからないが、国内で売られているような葉っぱの丸まったレタスではないけど、今日のお昼に出されたレタスは、まぎれもなくレタスだった。
 食料品として持ち込んだ野菜はまだもっているが、やがて生鮮野菜は底をつくことになり、その頃には室内で栽培された野菜の出荷を待ちわびることになるのだろう。

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消防訓練
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 昭和基地の中での事故でもっとも恐ろしいのが火事だ。
 消火器、消火栓、スプリンクラーなどが完備されているが、非常ベルを押しても消防車が駆けつけてくれるわけでもなく、すべて自分達で処理しなければいけない。
 そのために国内で消火器の使い方や放水の方法の訓練を行なったが、基地内での訓練も定期的に行なう必要がある。
 昨日は最初ということもあり、安全主任の指導のもと、管理棟と居住棟の消火施設と避難経路の確認を行なった。
 過去に火事やボヤが発生したことも何度かあるため、ひとりひとりの防火意識を高めていく必要がある。
夏作業がひと区切り
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 月末に予定している南極教室の初リハーサルを昨日行なった。
 南極教室は観測隊の派遣母体である国立極地研究所の広報活動の一環で、国内の小中高校と南極基地をテレビ会議システムで結び、南極や昭和基地の様子を子ども達に紹介するというものだ。
 1年間を通して30回くらい予定しているが、その第1回目を今月末に開催する。
 ディレクター、アシスタントディレクター、カメラマン、スイッチャー、タイムキーパー、出演者と役割があり、それぞれの持ち場を確認しながらのリハーサルとなった。
 最初からうまくはいかないが、問題点とコツをつかんだのであと2回ほど練習すれば何とかなるかなと思う。
 経験者のアドバイスを取り入れながら、いいものに作っていきたい。

 日曜日は休日日課。
 バーに続いて今日は喫茶店がオープンした。
 友人のウノちゃん夫妻からもらったCHEMEXのコーヒーメーカーを喫茶に持ち込んで、午後のひととき美味しいコーヒーと喫茶係手作りのプリンを楽しんだ。(ウノちゃんありがとう)
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嵐が去って
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 昨日は朝から風が強く、昼前には雪が混じり始めた。
 視程が1kmを切ったので、外出時は注意するようにと放送が入る。
 昼休みが終わると吹雪が激しさを増してきて、越冬交代後初めての外出注意令が発令された。
 視程が1kmを切り、風速15m/秒を越えると、外出注意令となる、さらに天気が悪化し、指定00m未満、風速30m/秒を越えると外出禁止令となる。
 外出注意令が発令されると、原則的に隊員は屋内に入り、屋外の活動は主要部の建物間の移動のみとなる。その時に先日張ったライフロープが、生きてくるということになる。

 
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風船と赤い月
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 昨夜、気水圏担当隊員から、エアロゾルゾンデを上げるので手伝ってほしいと声をかけられた。
 センサーを取りつけた風船を空に飛ばし、大気中の微量物質を測定するという。
 1年間に4~5回しか上げないというので、ぜひ手伝わせてほしいと申し出た。
 20:30に連絡が入り、外に出てみるとすでに風船が膨らみ始めている。
 ヘリウムガスを充填した風船は、浮力6.6kg。子犬くらいなら簡単に空へ連れ去られてしまうほどだ。
 センサーの調整が済み、カウントダウンの後風船はふわふわと空に舞い上がっていった。
 ほぼ無風快晴の恵まれた条件の下、夕日に染まりながら優雅に空に舞った。

 風船上げから戻り、しばらくして赤い月が出ているとの館内放送が流れた。
 これまた見逃してなるものかとカメラをかかえ、管理棟3階の通信室へ。月は水平線から顔を覗かせたばかりで、下のほうはややゆがんでいたが確かに赤い。
 望遠レンズに変え、シャッターを切る。
 昇るにつれて丸みを増し、クレーターの模様もはっきり見える。
 水平線近くには地球の影も見ることができ、最高の休日にふさわしい締めくくりとなった。
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休日日課
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                                   昭和基地の天測点
 毎週日曜日は休日日課。 ブリザードで外出禁止令が発令されたときにも休日日課となることがあるが、今日は朝から青空が広がって、気持ちのいい一日だった。 久しぶりに休日。屋内でやりたいこともたくさんあるのだが、こんな天気のいい日に部屋の中でくすぶっているのはもったいないということで、カメラを抱えひとり散歩に出かけた。 持参したのはカメラだけでなく、国内では使ったことのなかったハンディタイプのGPS。
 アンチGPS派を標榜していたのだが、南極ではルートを決めたり、現在位置を確認したりとGPSは必須の装備になっている。
 歩きながらポイントを登録し、帰ってからパソコンにデータを入力して練習する必要がある。
 基地周辺は、届け出なく一人で歩きまわれるエリアと届出をして二人以上で歩かなければならないエリアとに分かれていて、そのエリアの地形を確認することもひとつの目的だった。
 青く澄み切った空のもと、心地よい微風を頬に感じながら、久しぶりに一人の時間を満喫した。
 基地周辺を歩いていると、これは何に使われているのかわからない機材や歴史を感じさせる建物などがあり、子どもの頃「探検」と称して工事現場を歩き回ったり、雑木林を駆け回った時の気持ちを思い出した。
 札幌に電話したら家族も元気そうで一安心。
 いい休日だった。
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西オングル島
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 昭和基地のある東オングル島と隣の西オングル島は、中の瀬戸と呼ばれる狭い海峡で隔てられている。
 西オングル島には、宇宙からの電波を受信するための施設があり、担当隊員はその機械の維持管理が任務のひとつとなっている。
 例年だと、2ヶ月近い夏作業中に3泊してその機械の引継ぎを行なうのだが、今年はわずか2週間ほどの時間しかなかったため1泊しかできず、充分なメンテナンスを行なえなかった。
 そのため徒歩でその施設に行きたいという担当隊員の希望があったが、中の瀬戸の海氷の状況が悪くてわたれない場合は、冬が近づいてからということになった。
 いずれにしても海氷をチェックしないと話が始まらないので、今日の午前中担当隊員と一緒に中の瀬戸の海氷状況をチェックに行った。
 久しぶりに基地から離れると、静けさが広がっている。聞こえるのは耳元の風の音くらい。
 幸いにも天気がよく、上着を脱いで海岸沿いを歩く。
 海氷にはペンギンが一羽遊んでいた。
 かつては氷床に覆われていたのだろう、なだらかな地形が続く。
 雪と氷の白、赤茶けた岩と砂礫。緑の全くない広大な景色に南極を感じる。
 中の瀬戸は氷に覆われていたが、潮の干満でできたタイドクラックという割れ目が見られる。そんなところに落っこちれば、下は冷たい海。
 初めてということもあって、ザイルで確保してもらいながら、ゾンデ棒と呼ばれる金属製の太い棒で氷の状態を確かめつつ、割れ目の少ないところを選んで慎重に渡る。
 見た目は簡単に渡れそうでも、表面に見られる狭いクラックの下が大きく広がっていることもあるので用心が必要だ。
 幸い氷は安定していて、無事に対岸に渡ることができた。
 西オングル島に初上陸。風景は東オングル島とさして変わらないが、初めて来る場所はいつも新鮮だ。
 せっかくなので、小高い丘に上がってみる。360度雪と岩の世界。西オングル島の広がりとその向こうに見えるラングホブデの岩山が印象的だった。
 久しぶりに歩いたので気分爽快。中の瀬戸が渡れることがわかって、肩の荷がひとつ下りた。
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ライフロープ
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 今日も朝から天気はパッとせず、海氷上から吹きつけるかぜに雪が混じっていた。
 昨日と今日で、基地内に張り巡らされているライフロープの点検と張りなおし、古いロープの撤去を行なった。
 昭和基地内には60近い建物があるが、基地主要部には中枢機能を担う管理棟、隊員が寝泊りする居住棟の他、観測施設が固まっている。
 管理棟と居住棟は通路でつながっているため、天候に左右されずに行き来ができるが、少し離れたところにある観測施設へは、管理棟から一旦外に出ないと行く事はできない。
 天気のいい日は何の問題もないのだが、一旦ブリザードが吹き荒れるとあっというまにホワイトアウトとなってしまう。
 あまりにもひどいブリザードになると、外出禁止令が発令されて、一切の外出は制限される。そのために各観測施設には非常食が用意されている。
 外出禁止令はいきなり発令されるわけでなく、その前段階として外出注意令というものがある。 我々も1月に外出注意令を体験したが、その時の吹雪は歩いていても風に押されてまっすぐ歩くことはできなかった。
 各観測施設に散らばっている隊員が、外出注意令発令中に管理棟に戻る際、道に迷わないようにするための目印がライフロープだ。
 ロープは観測施設の間を結び、最終的には管理棟につながっている。
 途中切れていたりすると、吹雪の中路頭に迷うはめになるため、整備する側も真剣勝負だ。
 前の隊までに張られていたロープは、劣化が激しいものがあったり、張りなおした後にそれ以前のロープを撤去し忘れていたりするため、張りなおしや撤去作業に結構時間を食ってしまった。
 新しいロープを背負い、雪が積もった状態を想像し、ブリザードのホワイトアウトを思い描きながら、一本一本気持ちを込めて張った。
 張り終わって写真を撮ろうとしたら、カメラにSDカードを入れ忘れていて、写真は撮れずじまい。 写真がないのも面白くないので、今日の写真は船の上から撮った海氷。
 毎日こんな天気だったらいいんだけど。
越冬交代そして越冬成立
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 天候不順のため、昭和基地を離脱するヘリコプターが遅れに遅れていたが、去る2月2日ようやく青 空が広がり、8時過ぎから隊員を乗せたヘリが次々と離脱した。
1年間の越冬生活を終えた49次の越冬隊、短い期間ではあったが昭和基地で夏作業を行なった50 次の夏隊の人たちが昭和基地を去った。
 それに先立つ1月29日、越冬交代式が行なわれた。
 49次越冬隊と50次越冬隊の交代式で、この日をもって昭和基地の運営は正式に50次隊に引き継がれた。
 越冬交代の日、夏の仮住まいであった夏期宿舎から昭和基地の中枢部である管理棟と居住棟に引っ越して、快適な生活も始まった。
 公式行事の場合、派遣母体の国立極地研究所からマスコミへのプレスリリース前に隊員個人がブログなどで公表することは禁じられているため、リアルタイムでアップできなかったが、今日になってようやく解禁された。
 通信技術の発達によって、情報はあっという間に空間を飛び越える。
 個人的にはこれほど制限する必要があるのかとも思うが、組織の論理は個人の感覚とは違うものだ。
 オーストラリアのクルーも含め、大勢の人たちが去った後の昭和基地はどこか寂しい反面、ようやく28人の生活が始まると思うと期待も膨らむ。
 3日には、越冬成立式が執り行われた。
 みんなが去り、沖合いで待機していたオーストラリアの観測船・オーロラオーストラリス号が離れていったことを確認し、これから越冬体勢に入るという意味合いでの式典だ。
 式典といっても参列者がいるわけでもないが、越冬隊長が全員の名前を呼び、越冬成立を宣言すると、気持ちが引き締まり、1年間の無事と任務の完遂を祈らずにはいられなかった。
 これからがいよいよ本番だ。

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アンタークティックブルー
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 何日ぶりかで青空が広がった。
 海氷に閉じ込められた氷山が美しい。
 昭和基地は晴れたけど、沖で待機している観測船・オーロラオーストラリス号周辺は濃い霧が立ち込めて、ヘリコプターは着艦できないということで、待たされた挙句に結局今日もフライトはキャンセル。
 帰る予定の人たちは待ちくたびれいている。

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