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デモドリ
朝暗い中起き出して、雪上車の立ち上げに外に出た。
空に星が出ているが、予想していたより風が強い。
雪上車はエンジンをかけてから暖気運転をし、足回りの慣らし運転をしてから走り出すことができるのだが、これに2時間くらいかかる。
だから8時半に出ようと思ったら、6時半にはエンジンを掛ける必要がある。
暖機運転中に手早く朝食を済ませ、慣らし運転に入る。
慣らし運転中にも風は少しずつ強くなり、地吹雪模様となってきた。
一応予定通り荷物を積み込み、出発準備が整ったところで最新の気象情報を気象隊員に確認。
午後にかけて風は収まる方向ということで、予定通りの出発とする。
地吹雪模様で遠くまでは見通せないが、一昨日のトレースが残っているので順調にルートを辿る。
基地から7kmほど進んだところで急に風が強くなり、トレースが見難くなったのでしばらく待機することにする。
10時半まで待って判断することにしたが、ラングホブデ方面の視界は回復してきてはいるものの、風はあいかわらず強い。
待機に時間を使ってしまったことで、予定していた宿泊場所まで行くことはまず無理になった。
この先も進むのに時間がかかりそうなこと、時間をかけて一昨日の最終到達点まで行っても帰路の時間を考えるとほとんど作業らしい作業ができないと判断して、早々に引き上げることにした。
朝早くから調理隊員に弁当を作ってもらい、宿泊用の食材も用意してもらったのに仕方がない。
すごすごと引き返し、お昼はみんなの横で4人だけ弁当を広げた。
結局今日は写真を撮らずじまい。

明日のリベンジにかけることにする。
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南極イベント
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今日も良い天気だった。
午前中は北大で開催された南極イベントにテレビ会議システムで参加した。
ここのところ毎週札幌に顔を出しているなあ。

写真はオーストラリアの海洋生物学者・グラハム・ホージー博士。
ホージーさんは、我々が南極に来る時にオーロラオーストラリス号で一緒にやってきて、船上や船から基地への輸送で大変お世話になった人だ。
日本酒大好きで、昭和基地のバーでは隊員相手に日本酒の薀蓄を語っていたほどだ。


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ラングへの道
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ここのところ珍しく好天が続いている。
夜は満天の星、日中は青空が広がる。
太陽高度がまだまだ低いので昼間といっても朝焼けから夕焼けへの境がよくわからないが、確実に広間の時間が長くなっているのは精神的にはたいへんよいことだ。

先週再開したラングホブデへのルート工作に今日も出かけてきた。
薄暗い中出発したが、海氷上には前回のトレースがしっかりと残っていて順調に距離をかせげる。
冷え込みが激しく、蜃気楼がきれいだ。
安定した海氷上では、遠くの山や氷山を目標にして一直線に進む。
今日も遠くに見える氷山を目標にしていたが、途中で氷山が消えてしまった。
あっそうか、蜃気楼だったんだと納得。
その後も大気の揺らぎに合わせて目標の氷山は伸び上がったり縮んだり。
ラングホブデの向こうの岩山に眼をやると、岩山の山頂付近があたかも風で煙がたなびくように横に伸びている。これも蜃気楼のいたずら。
作業の合間にせっせとシャッターを切ったが、帰ってから見てみるとなぜか半分以上が露出オーバーでがっかりした。その場での確認を怠らないように気をつけよう。

今日は13ポイント延ばして、ラングホブデの岩山の横まで到達した。
海氷が薄くなってきてちょっと心配だが、明後日の作業時に詳細は判明するだろう。
慎重さを忘れないように行動しよう。
さっぽろに南極がやってくる
今日は札幌のみなさんにお知らせです。
来週の水曜日、昭和基地と札幌をテレビ会議で結ぶことになりました。
札幌で開催される「第10回SCAR国際生物シンポジウム」のプログラムの一環で、市民向けの公開講座が企画され、その中で昭和基地とのテレビ会議を行ないます。(参加無料)

30分という短い時間ですが、当日は私もテレビ会議に参加します。
隊員への質問コーナーも設けられていますので、ぜひご参加いただき、元気よく手を上げて質問してみてください。

久しぶりにお話しできるかもしれません。

中学生・高校生も参加できますよ。
一緒に山に登っていた子ども達もぜひ来てください!

以下案内です。

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夏休み市民公開講座
さっぽろに南極がやってくる-南極の生き物からのメッセージ-

日時:2009年7月29日(水) 15:00-18:35
場所:北海道大学 学術交流会館
参加要項:定員300名、参加無料、申込制
申し込み先:(財)札幌国際プラザ コンベンションビューロー
電話:011-211-3675 メール:penguin@plaza-sapporo.or.jp

主催:第10回SCAR国際生物シンポジウム国内組織委員会
共催:国立極地研究所、(財)札幌国際プラザ

内容:
1.ビデオ上映
2.講演会
「南極の海とプランクトン-小さな生き物の神秘-」
グラハム・ホージー(オーストラリア南極局)
「気候変動が南極のペンギン・アザラシに与える影響」
ダニエル・コスタ(カルフォルニア大学サンタサンタクルーズ校)
「南極で考えたこと」
立松和平(作家)
3.昭和基地とのテレビ会議

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ルート工作再開
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今日は終日-30℃を下回る今期一番の冷え込みとなった。
低気圧が近づいてブリザードが吹き荒れると、北からの暖かい空気(日本と逆)が入り込んで気温は
上昇する。
逆に高気圧の圏内に入ると、南からの冷たい空気が流れ込んで冷え込むことになる。
気温は低いものの、一日中無風快晴のすばらしい天気の中、ルート工作を再開した。

昭和基地の南約30kmにあるラングホブデまでのルートは、4月に少し延ばし始めたが、その後の悪天や他の計画を優先したなどで、そのままになっていた。
先日他の隊員から、夏までに予定している野外行動の計画を集め、スケジュール調整をしたところ、
8月以降は結構タイトなスケジュールにならざるをえないことを確認し、少しでもルートを先に伸ばそうということで、極夜明けルート工作の第1回目を今日実施した。

とはいえ、明るい時間帯がまだまだ短く、今日は実働6時間くらい。
それでも400~500m置きに旗を立て、14箇所、おおよそ6kmくらいは伸ばすことができた。
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北大で南極教室
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昭和基地と日本をテレビ会議システムで結ぶ南極教室。
50次隊で13回目となる南極教室を今日、北海道大学と総合研究大学院大学と結んで行なった。
北大では、国際南極大学カリキュラムに取り組んでいて、夏の集中講義の中での開催となった。
去年まで私が南極学特別実習Ⅲを担当していた縁もあっての実現となった。
総合司会は北大の沢柿さん。
小学生相手の南極教室では、事前にシナリオを用意して進行するが、あまりお膳立てせずにライブ感を出しましょうという沢柿さんの提案で、会場とのやりとりをメインに行なった。
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七夕&鍋の日
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7月のイベントは七夕祭。
諸般の事情で織姫と彦星が随分離れてしまってからのパーティーとなったが、7月7日でも南極からは二人のデートは見られないから、まあよしとするか。

土曜は鍋の日でもあるので、篠原シェフが腕を振るってディナーを用意してくれた。

何のコースだと思います?
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海氷状況調査
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8月から本格的に始まる大陸上でのオペレーションの備え、海氷の状況を調べるため、昨日上陸点であるとっつき岬まで往復してきた。
立て続けにやって来たブリザードの影響で、海氷上は積雪の凹凸が激しくなったかと思っていたが、凹凸は減り、かえって走りやすくなっていた。
すべてのポイントごとに氷の状態を調べる時間はなかったので、5ポイントごとに積雪深と氷厚を測る。
4月と比べて、ルート前半は積雪が大幅に増えていたが、後半はあまり変わらず。
氷厚は確実に増えており、測ったすべてのポイントで2mを越えていた。
これならよほどのことがない限りは当面は大丈夫だろう。
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夜明けは近い
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昔、岡林信康の「友よ」という歌があったが、極夜明けの太陽を待つ気持ちはそれに似ている。
岡林は学生運動の夜明けを歌ったのだろうが、我々は戦うことはせず、自然の掟に従って日々を過ごすのみだ。
自分では普段通りに生活しているつもりでも、太陽のない生活は明らかにバイオリズムを狂わせている。
寝起きが悪い、体が何となくだるい、精神の活性度が悪いなど、「陽の目を見ない生活」はどことなく不安定だ。
そんな人間の状態とは関係なく日は進み、空は次第に明るさを取り戻して来る。
暦の上では7月13日が「初日の出」ということになっているが、計算上で用いる大気の屈折率と実際の屈折率が違うことや、蜃気楼の影響で7月9日に久しぶりに太陽が顔を覗かせた。
急いで昼食を済ませ、カメラを抱えて外に出る。
地平線(水平線?氷平線?)から頭をほんの少し出しただけだったが、1ヶ月半ぶりに見た太陽は新鮮だった。
大気の揺らぎにあわせて、横に伸びたり縦に伸びたり、大きくなったり小さくなったり、刻一刻と形を変える。
一年の夜が明けようとしている。

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