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極夜の始まり
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5月は日一日と明るい時間帯が短くなり、どこか寂しい気持ちを持ちながら過ごした。
そしてついに今日から太陽が出ない日が始まった。
最後の太陽に別れを告げようと楽しみにしていたのだが、昨日からブリザードが続き、今日は平均風速35m/s、最大瞬間風速45m/sを越える風雪が吹き荒れ、外出禁止令が発令されたため、願いは叶わなかった。
今回のブリザードは、越冬開始以来最大級。
先週やってきたブリザードを上回った。
写真は5月23日の昼過ぎの太陽。29日に見た太陽が最後となった。
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消火訓練
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基地の生活で最も恐れている事故は火事だ。
乾燥の激しい南極で、万が一火が出た場合は、あっという間に火の手が回り建物を失ってしまう。
119番に電話しても消防車が駆けつけてくれるわけでもなく、ここに住む我々30人が自ら何とかしなければいけない。
そのため、毎月1度は消火訓練を行なっている。
使う道具は日本の消防隊員が使っているものと同じもので、生活用水をためてある大型の水槽からポンプで水をくみ上げ、延ばしたホースから放水する。
最初は慣れないことも多かったが、今日行なった4回目の訓練では、かなり様になって来た。
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たき火と花見

札幌の我が家は山の中腹、沢の中にあって、エゾヤマザクラの大木が数本ある。
毎年5月の連休の頃に桜が満開になり、たき火をしながら花見をするのが我が家の年中行事だ。
沢の対岸に住んでいる唯一の隣人は、3年前に引っ越してきた舞台照明家。
彼が引っ越してきて、桜の季節のたき火風景が一変した。
対岸から舞台用の照明で夜桜をライトアップしてくれるのだ。
それに惹かれて、舞台関係の役者や芸術家が我が家のたき火を囲むことになった。
去年の手帳を見てみると、5月9日のたき火には老若男女37人が集まったと書いてあった。
私の友人、子ども達の友人に加え、隣人とその仲間たちが明るいうちから集まって、桜を眺めたき火を囲み、とりとめのない話に花を咲かす。
今年の札幌は花の季節が遅れているようだが、ここ数日で我が家の桜も満開になったらしい。
家族とは1週間に1回程度しか連絡を取り合わないが、隣人のブログにたき火と桜の様子がアップされるので、ほぼリアルタイムで情報が入る。
ありがたき隣人なり。
そんな彼がユーチューブにたき火の動画をアップしていたので、そのまま勝手に拝借。
暖かさは伝わってこないけど、おき火のチロチロ感がよく出ている。

ああ、たき火がしたい!
レスキュー訓練終了
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 野外で事故が起こった時を想定してのレスキュー訓練を3月下旬から続けてきた。
 もちろん、事故が起こった時に電話をすればすぐに飛んで来てくれるプロの救助隊はいないわけだから、自分たち自身で何とかしなければいけない。
30人の隊員のうち、12人の人にレスキュー隊に加わってもらって、4人3班のレスキュー隊を結成した。
その中のリーダーとサブリーダー6人には、他の隊員と別個にレスキューリーダー訓練を実施し、他の隊員にはレスキュー訓練を行なった。
 皆それぞれに仕事を抱える身なので、全員が一堂に会して終日の訓練を複数回行なうことはできない。
 1回3時間として、レスキューリーダー訓練を4回、レスキュー訓練を3回×3グループ=9回、合計13回の訓練を実施した。
 3回目のレスキュー訓練は、タイドクラックに落ちた隊員をレスキュー隊主導の元救出するという想定訓練だ。
 ブリザードの置き土産の吹き溜まり(ドリフト)を利用し、高さ約4mの所からレスキュー隊員が降下して怪我人と接触する。
 
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ルート工作前半戦終了
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今日は終日10m/s前後の風が吹く中、先日行なったラングホブデルート工作の続きに出掛けた。
大陸から吹き下ろしたカタバ風が海氷の上を渡り、さらさらと雪を運んで行く。
気温は-10℃前後でそれほど低くもないのだが、風が強く、体感温度がぐんと下がる。
昭和基地から約18kmの所まで延ばしておいたL35ポイントまでは、雪上車でゴトゴト行くと、約2時間半かかる。
昼間の時間が短くなっているだけに、帰りの時間を考えながらのルート工作となった。
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太陽の出ない極夜の前後、5月から8月までは冬日課となり、土日の2日間が休日だ。
とはいえ、外での作業は天候に左右されるため、平日に天気が悪ければ週末に仕事となることもあるのだが、冬日課開始後初の週末は、殆どの隊員がのんびり過ごすことができたようだ。

ここのところ週末ごとにブリザードがやって来ていたが、今週末は天候に恵まれた。

写真は管理棟の3階から大陸方面を眺めたところ。
遠くのスカイラインが見えているところが大陸だ。
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5月6日ラングホブデルート工作
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3月29日以来のラングホブデルート工作を再開した。
前回は昭和基地から10km地点まで進んでいたが、極夜前にできるだけルートを延ばしておきたい。
雪上車に乗りながら氷の状況をチェックし、ポイントごとに氷の厚さを確かめながら進む。
今年は氷の発達具合がよいようで、概ね1m以上の厚さがある。
1mあれば雪上車でも充分に行き来できる。
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5月4日とっつき岬
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とっつき岬には地圏グループが設置している地震計がある。
無人で観測をしているもので、電源を太陽光発電に頼っているが、陽のささない時間帯が多くなると、バッテリーの電力が不足するため、極夜前にはバッテリーを交換しなければいけない。
4月の末に実施する予定だったが、S16オペレーションの日程が延びたり、その後のブリザードなどで延び延びになっていた。
この日は、地震計のメンテナンスと先日とっつき岬に下ろしたSM100の車内にお帰れている装備の回収に出掛けた。
天候はあいにくで寒い日だったが、作業を終えることができた。
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5月2日レスキューリーダー訓練
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3月から続けてきた訓練もいよいよ大詰め。
今日はレスキュー隊のリーダースタッフのための仕上げの訓練だ。

意識不明の要救助者をクレバスから救出するという想定。
これまで練習してきた技を使って、生身の人間を引っ張り上げる。
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ハイドロリックジャンプ
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4月28日、「ハイドロリックジャンプが出てますよ~」という無線の声。
外で作業をしていた隊員からの一報だ。
カメラをかかえて、3階にある食堂に向かう。
晴れ渡った青空の下、大陸方面に一直線上に並んだ雪煙が見える。
今日のはかなり高い。
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4月20日~27日 S16オペレーション
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4月20日出発したオペレーションは、吹雪で2日、視界不良で1日の停滞を余儀なくされ、結局用意して行った2泊3日分の停滞予備食をすべて使い切って7泊8日となった。
S16のSとはSouth Pole(南極点)のS。
Sルートは、その昔極点旅行に向けて作られたルートで、目印の標識旗にひとつひとつ番号がふられ、昭和基地のS00ポイントから南極点まで延々と旗が立てられた。その16番目にあたるのがS16だ。
今は、昭和基地から直接S16に向かうルートは使わず、クレバスを避け、北のとっつき岬経由で行き来している。

南極の大陸氷床は、よく鏡餅にたとえられる。
昭和基地から約1000km内陸に入ったドームふじ基地は標高3810mにあるが、水平距離1000kmに対して垂直にはわずか3.8kmしか標高が上がらない。つまり内陸部の傾斜は非常に緩い。
一方、内陸部と比べると鏡餅の縁にあたる沿岸部の傾斜はきつい。
S16の標高は約600mあるが、最短距離の沿岸部までは約15km。水平距離15kmに対して、垂直に0.6km上がることになる。
傾斜がきついと、流れてきた氷が割れてクレバスができる。移動ルートはクレバスを避けるように設けられていて、上空から見ると絶妙なルートファインディングに感心させられる。先人の偉業のひとつだ。

沿岸部の急斜面が終わって、内陸部の平らな場所が始まるところがちょうどS16。
ここには大型の雪上車SM100型や荷物運搬用の橇がデポ(集積)されていて、昭和基地から燃料や装備などを運び、内陸旅行の準備を行なうことになる。

今回のオペレーションは、内陸旅行の準備のための準備といったところだ。
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