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スカーレン
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<対岸の氷瀑を眺める。眼下には生まれたばかりの氷山が浮かんでいる。>

沿岸旅行のクライマックスは、スカーレン。
10月1日から7日間の予定ででかけてきた。
当初は、9月の下旬にスカーレンまでのルート工作を済ませ、5日間の日程で観測に出かける予定だったが、前回は悪天の予報でスカルブスネスに1泊しただけで帰ることになったため、日程を延ばしてルート工作と観測を一度に済ませることになった。
結果的には2日間停滞して、9日間かけてすべてのミッションを完結させ、無事に戻ってくることができた。
ラングホブデ、スカルブスネスと少しずつルートを延ばし、ようやくスカーレンに到達することができ、これでひとつ肩の荷が降りた。
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9月の中旬に偵察したプレッシャーリッジは、弱点をついて無事に越えることができた。

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前回までは裸氷で青々としていた所も今回は雪で覆われている。
海氷が雪で覆われると、クラックなどが隠れて見えづらくなる。わずかな変化も見落とさないように慎重に進む。
スカーレン氷河から押し出されてきた氷山の間を縫うように進む。

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緊張の続く中、アザラシが心を和ませてくれる。

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途中にあったプレッシャーリッジでは、割れ目から海水が染み出していた。
雪に海水が混じったシャーベットアイスに入り込むと、雪上車は身動きがとれなくなるので、遠巻きに通過する。

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ただの雪原に見える真っ白な広がりの中、進路を横切るようにlクラックが走る。
割れ目から海水が見えたが、幅も狭く両側の氷が安定していたので問題なく通過することができた。

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スカーレンルート最大の難所は、通称「三途の川」。
年によってはクラックが幅数メートルに広がり、蒼黒い海水が行く手を塞ぐという。
今回は比較的幅は狭かったものの、偵察に3時間強かかった。

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何とか渡れそうな場所をみつけ、道板をつかって通過する。

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三途の川を無事通過し、岬を回りこんだ先が目的地。もうすぐだ。

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スカルブスネスで地震計の保守をする地圏隊員。
別の場所でGPS観測を行なっていたが、データ取得がうまく行かず、予定を1日延ばしてスカーレンに3泊することになった。

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宙空隊員は無人磁力計の保守を行なった。

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観測の合間を見てスカーレンの山を歩いた。
スカーレン氷河の眺めがすばらしい。

スカーレンでの観測を終え、帰路ラングホブデに泊まった。
好天周期は去り、空模様とにらめっこしながら、結局ラングホブデでさらに1泊し、9日目にようやく昭和基地に戻ることができた。

海氷上での行動には随分と慣れたとはいえ、足下が海だと思うとやはりいまだに落ち着かない。
先頭を走っている間中緊張を強いられたが、事故無く無事に終えることができて何よりだった。
さあ、次は内陸のみずほ基地への旅が待っている。
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takagyさん

南極のスケール感にはなかなか慣れません。
すぐそこに見えたものが数キロメートル先のものだったなんてことはよくあります。
野外に出かけると、いつも風景に圧倒されます。
K-HIGUCHI | URL | 2009/11/29/Sun 09:27 [EDIT]
takagy
なんだか理解できない風景だなあ・・・。
匿名 | URL | 2009/10/18/Sun 17:06 [EDIT]

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