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スカルブスネス(2月2日~9日) 前編
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インホブデからの帰路、昭和基地に戻る宙空チーム、しらせに戻る地質チームと別れ、ラングホブデでヘリから降ろしてもらう。
ラングホブデのきざはし浜には観測用の小屋があって、そこをベースに陸上生物チームが調査を行なう。
陸上生物チームは、露岩域の地衣類やコケ類、湖沼の調査を行なっている。
越冬交代が終わり昭和基地の運営を52次隊に引き継いだ直後、生物学者である51次隊の越冬隊長自らが調査隊を率いてフィールドに出ることになった。
長い越冬生活を終えた51次の隊員2名と52次の陸上生物隊員2名、私ともう一人52次設営隊員がサポート隊員が加わってラングホブデでの1週間が始まった。
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2日目の午前中、まずはフィールドの偵察もかねて、調査小屋から1時間くらい歩いたところにあるペンギンルッカリーを訪れた。
ペンギンは子育てがひと段落すると親鳥はルッカリーを離れてえさを取りに行く。
子どもたちは寄り添い、風来坊的な成鳥が幼稚園の先生役として彼らの面倒を見る。

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この時期の子どもたちは海に入ることもできず、産毛が砂や糞にまみれて決してきれいとは言えない。
それでもひとり立ちできる日を夢見ているかのように、海の彼方を見つめる目は、野生のたくましさを感じさせてくれる。

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52次陸上生物隊員のDr.Nは、今まで知られていなかったもの、変なものを見つけたいと言って、地衣類、コケ類、貝殻の化石、湖水の泡などなど、サンプリングに余念がない。
私と同い年だけに気軽に冗談を言い合える仲になったが、いつも何かを考えながら珍しいものを探し続ける態度からは、「只者ではない」感が漂っている。

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一見荒涼とした世界ではあるが、僅かでも水があるような場所には生命が宿っている。
岩の隙間などから水が浸み出していたりすると、コケや地衣類が見られる。

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午後、重い荷物を背負い、観測小屋から歩いて約30分くらいの距離にある長池に出掛ける。

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長池についてまずはゴムボートを膨らませる。

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長池の水中に、水質を調べる係留計とビデオカメラが1年前に設置されている。
今回のラングホブデでの最大のミッションは、これらを引き上げてデータを回収すること。
ラングホブデの湖沼には、コケボウズの群落が発達していて、その生態を明らかにすることが極地研の生物グループの大きなテーマでもある。
コケボウズというのは、36次越冬隊によって初めて発見されたもので、コケが円錐状の塊を作り、それらが林立して群落を作っているものだ。

まずは、係留計とビデオカメラの位置を特定するために箱メガネを持ってボートに乗りこんだ。
決して舟遊びを楽しんでいるわけではない。(楽しかったけど)

翌日の午前中までかかって、場所が特定できた。
あとは好天を待って、回収することになった。
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