スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
失せもの
IMGP8894.jpg

越冬が始まって間もなくの頃、昭和基地観測史上最大の瞬間平均風速を記録したブリザードがやってきた。
建物の外壁ははがれ、アンテナは折れ、外においてあった重量物も風で飛ばされるなど、シーズン初めにブリの洗礼を受けた感じだった。
その時飛ばされたものの中に、工事現場で使う水がめがある。
風下側を注意してみていたら、2kmほど先の隣の島の海岸にオレンジ色の物体が確認できた。
海氷が安定してから取りに行こうという話をしていたが、急ぎでない仕事は先送りにするのが人間の性で、気にはしつつもなかなか取りにいけなかった。
水がめは夏の作業に必ず必要な物で、万が一壊れていたら次に来る隊に持ち込んでもらう必要がある。
その依頼を出すリミットが近づき、建築担当のくまさんがようやく重い腰をあげた。
ふたりでゴトゴトと雪上車に揺られ、西オングルルートの途中から双眼鏡で覗いてみると、雪の中からわずかに頭だけのぞかせた水がめを発見。
海氷上をまっすぐに水がめへ。

IMGP8929.jpg
廃土板のついたSM60型の雪上車はこういうときに便利だ。

IMGP8931.jpg
くまさんの鮮やかな除雪とクレーン技で無事回収。

IMGP8937.jpg
状態を確認したところ、どうやら無傷の様子。
よくもまあ、あれだけの風に飛ばされて転がって、怪我のひとつもしなかったもんだ。

ミッション・コンプリーティッド。
スポンサーサイト

Comment

管理人にのみ表示する


Track Back
TB*URL

Copyright © ANTARCTIC WIND. all rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。